昔は私ら若い時はね。裕次郎が専門や

はい、こんにちは。
いつも笑顔。いつも笑顔よ。
もう笑ってばっかりよ。友達来たらね。
カラオケも行くしね。
演歌。中にずっと演歌聴いとってん。
昔は私ら若い時はね。裕次郎が専門や。追いかけたもん。
今は誰も居ない。
足が悪いからな。
でも昔はね。良かったんよ。
そやから今でも昔の歌がようかかるやん。
すぐテープに録るけどね。ラジオからね。
いや歌だけが趣味や。
頭も悪いけど、でもね。漢字分かるしね。
覚えるよ。やっぱり忘れとっても。
書き方ちょっと忘れる時有るけどね。読め言うたら読めるもん。
中でね。今テープかけとってんけどガチャン切れたわ。
裕次郎さん聴いとってね。
映ったやつがいっぱい有るのよ。
だからそんなんをね。聴いたりしたんねんね。

だからきつかったよ。おばあちゃん

私はね。何年かな。
四十何年。四十四年。
五十年くらいからね。ここ帰って来たんがね。
だからその時にみんなに言われてんけどね。
なんで岡さん、もっと早よ帰って来なかったん。
こんな朗らかやのにって言われたこと有った。
皆亡くなりはったけどね。
ここのおばあちゃんなんか。酒屋のおばあちゃんなんかね。
ほいでもう役員も全部したし。
婦人会もその時有ったからね。してきたよ。
だからすることはもう。
ここの人はあまり出なかったからね。
おばあちゃんが嫌やってん。人の前出るのがね。
だから職人さん五六人居ってんけど、やかましかった。
うん、きつかった。
そやから絶対化粧はしちゃいかん。
ほいで手洗いの石けんは絶対、匂いする石けんは駄目。
だからきつかったよ。おばあちゃん。
姑さんね。

あの時二年生やったね言うて、戦争で逃げたわって言うて

だからお風呂行っても、そう言う話ができる言うこと。
五六人みんな居るから。
あの時二年生やったね言うて、戦争で逃げたわって言うて。
学校にね。逃げたもん私ら川に逃げた。
私ら田舎やったから川。鹿児島やからね。
防空壕有っても学校行ったら防空壕無いでしょ。
ほやから川へ逃げた。
川でも大きい川やったもん。
深い川でね。水がチョロチョロ出とうとこで。
なんぼでも横座れたりね。
そんなん出来るような川やった。
懐かしいけどね。
この前、六年くらい前に帰ってんけど変わってる。
でもあんなとこ、もう住みたい思わない。
指宿やけど。

そう言うことが有ったんよ。私らの年齢では

神戸に来たのは十六。高校中退。ひっひ。
働いて会社勤めして、会社、十五年くらい居ってね。
それ辞めて、喫茶店やとかそう言うところ勤めだしたけどね。
会社でも年金あってんけどね。
その時にね。一時金もらい言うことやって。
ほんで一時金、もらってないと思っとったら、もらっとってね。
年金無かってん。
そう言うことが有ったんよ。私らの年齢では。
だから朝この八百屋さん、向こうの八百屋さんのね。
居るでしょ。藤原さんとか。
あそこのね。奥さんのアッコちゃんのお母さんが同い年。
だから、あの時もろたな岡さん言うから。
そうやね。あの時もらわんかった思っとったけど、もらっとったみたいやねって言うわけ。
だから年金が無かった。
有ったら今、ホクホクやのにとか。ねえ。

しっかりしたお母さんやったもん。ここのお母さん

ちょっとだけ手伝うとったけど、その前は居なかったからね私。
湊川の方でお好み焼きやってた。それ十六年。
だからね。
しっかりしたお母さんやったもん。ここのお母さん。
うるさかった。うん。
結婚てな難しい。
お父さん大学にも入れとうし。
だからな。
なんとかな。子どもが居るから乗り越えてきたけどな。

みんな連れて行ったしね。私とこの従業員も

やっぱり婦人会が有ったことやな。
婦人会の時には行ったよ。
旅行も行ったし、みんな連れて行ったしね。私とこの従業員も。
だからそんなことが有ったから良かったけどな。
今はもう最低、叩いても埃も出ないくらい。
悲しいんよ。
だからね。だからすぐもう娘が辞め辞め言われてね。
辞めたら困るでしょ。ボケるからね。
だからカラオケも行くし。
そう言う遊びは好きや。
でももうだんだん足がね。駄目になったから歩かれへんでしょ。
そやからあんまり遠いとこは行きたいとは思わへん。
行くんやったらまあ三宮か六甲くらいね。行くけどね。
区役所なんかは行けるかな。行くけどね。
そう言う時はね。

だからこれが一番。ほんで私の自慢や

スジ。
出来たて。もう温々よ。
食べてみる。美味しいねんで。
だからこれが一番。ほんで私の自慢や。これ。
マヨネーズは家で作んねん。孫が作ってくれる。
この頃孫が作ってくれるねん。もう大学生で大きいからね。
こんな大きいお釜が有るから、私はとっても出来ないから、孫が今みんなしてくれる。
だからね。
良いのよ。食べてみる。
美味しそうやない。美味しいねん。

それ食べてみて。それが一番

食べていく。お箸出したげよね。
はいどうぞ。
これ一緒で良い。もう一つ作ってあげよか。
有んのはなんぼでも入れる物有る。
食べてみて。一遍。
作るのに三時間くらい掛かる。炊いといてね。
食べてみて。ほんと。
お酒は無いけど。
お酒が無いのがちょっと無理やけどね。
私ようお酒飲まないから。
昔は若い時は飲みよったけどね。今は飲まない。
すぐ酔っ払う。
どうぞ食べてみて。
辛いかも分かりません。
まあ好みやな。やっぱり。
それ食べてみて。それが一番。

タマネギを入れたら美味しいねん

お茶持って来てあげよか。
はいどうぞ。
辛くない。
これ卵とじしたら美味しいのよ。
これはね。かしわ。
タマネギが入ってる。こんなん五六個。
溶けてまうねん。一個ね。
私が食べよう思とったやつも溶けとんねん。
こんなん入れとくのよ。そのまま。
甘みが出んねん。
ちょっと今日のん辛いかなと思うけどね。
ご飯無いけど。私ご飯炊かないもん。
コンニャクは手でちぎって。
そうそうみんな。どんなんでも。
ええ味受けるからね。
タマネギを入れたら美味しいねん。
だいたいどんな物でもね。
今日はもう。昨日は肉じゃが炊いてもう全部売れてしもうたからね。
今日は炊かなかったんよ。

昔は五時頃起きてしよったけど

いや朝遅い。この頃。
昔は五時頃起きてしよったけど。
お風呂も行って五時くらい帰ってきて。
五時に行くねんね。
でお風呂入って、六時頃、六時半頃帰ってきて。
それで店開けて作りよってんけど。
今は朝は行かない。夜行ったりね。
寝られへん時多いでしょ。
せやから朝、はよ起きとんねんけども、店は開けへん。
でもこの暑い時は戸だけ開けといてね。
風が入るやん。
風が入るし、クーラーつけてくれるからな。

買わなくて良いからね。声掛けてねって言う

もうでも変わった。お客さんが。
ほとんど変わってね。
まあ、来ない。ねえやっぱり。
だから私はね。知ってる友達でもね。
買わなくて良いからね。声掛けてねって言う。
だからカラオケの友達とか、お風呂の友達とかはね。
そいで私がもう買い物に出るでしょ。
ほんならね。買い物に出たら。
みんな知ってる人、会うから。
五六人がしゃべるからね。
入ってくる遅いの。
そこらでウロウロ。
だからね。
辛いでしょ。飲んだら良い。お茶。
せっかく出しとんねんから飲んで。
これやったら持って歩けるから。

元気で居らんとね。はい

通って、みなまあ声は掛けてくれるよ。みんな。うん。
岡さん元気とかね。お風呂おいでよとかね。みな言うてくれるねんけどね。
だから別に買い物は気使わんでも良いよって言うねん。
好みがあるからね。うん。
だから好き好きやから良いよ。声だけ掛けてねって言う。
だからお風呂、十日くらい行かなかったのよ。私。
家で入る。暑いからね。
ほなみんながどうしとったんって聞きようから。
もう死んどったよって言うたら。死んでまた生きてきたんかい言われんねんけどね。
お風呂でね。
そう言うとこ、お金が無いからと言うと。お金無かったら言うたら持っていくのにとかな。
だからお風呂行っとっても、私ら戦争知ってるもんね。言う人が多いよ。
五六人居る。同級生くらい。あの時七歳やったなあ言うて。二年生やったなあとか言うたりね。するけどね。
でも懐かしいな。
今のお母さんなんか教育がなってないってまあ。ねえ。
またよろしくお願いします。
また長生き出来たらな。
あともう三年くらい生きれるかなと思うけどな。
オリンピックくらいは見れるかなって言うとこや。
うちは孫がね。おばあちゃん、ひ孫見したるから生きときなって言われてる。
なあ。
そやからまあ、そこまで出来るかなどうかな言う。
みんながね。岡さん百まで生きるってみんなが言うてる。
元気で居らんとね。はい。
ありがとうございます。
ごめんね。これ食べる。食べない。