なんか終わってみたら、ああ開けて良かったなって

いらっしゃいませ。こんにちは。
ええと、2015年の12月26日オープンです。
市場で一年中で一番人通りが多いのが、年末の正月の準備の時期なので、もうその時期になんとか間に合わせようと思って。
もうギリギリで、ほんと年末にオープンをさせていただきました。
まあでも、なんとか無事にその時はオープン出来て。
はいもう、その時はもう、ほんとにバタバタでしたけどね。
なんか終わってみたら、ああ開けて良かったなって。
そのタイミングでやっぱり開業して良かったなと思ってます。

食の大事って言うのを、他の人にもいろいろ伝えたくって

私自身、ちょっと皮膚の疾患を持ったことがあって。
その時にいろいろお薬とかも有ったんですけれども。
突き詰めていくと、やっぱり人間の身体を作っているって言うのが食べ物って言うところに行き着きまして。
それでこう自分の食とかを見直した時に、ああやっぱ食って大事なんだな。
なんかそう言う、食の大事って言うのを、みんなにって言うか他の人にもいろいろ伝えたくって。
それだったら個人で発信するよりも、やっぱりこうお店を構えて発信していける何かをしていけたら良いなと思って。
そう言う形で何かお店をしたいなと言うことがきっかけで始めさせていただいたんです。

手作りでこだわって、味噌漬物作って居られる方とかって日本中いっぱいいらっしゃる

自分の食を見直したところで一番気がついたのが、やっぱり昔ながらのもの。
日本人ってやっぱり、もうほんとに良い物って言うのを食べてきたと思うんですよ。
そう言うので、無添加だったりとか、やっぱ手作りだったりとかって言うのに、一応こだわって。
漬物とお味噌がメインなんですけれども、この二つはもうほんとに無添加・手作りって言うことにこだわって、商品揃えてます。
実はですね。昔ながらのお漬物屋さん味噌屋さんって手作りしているのが基本だったんですけど。
開業する時に、前漬物屋さんとかをされててお店閉められた方とか、今はもうされてない方とかに色々話を聞く機会があって。
その時に漬物屋やるって言ったら、漬物屋なんか儲からへんから止めとけって、はっきり言われたんですよ。
ビックリ。もうこれもビックリなんですけどね。
その時にええっと思って。なんでやろうって。
そんなん、すごいしんどい仕事やのに、正直家賃払ってまで今からする仕事では無いって言われたんですけれども。
でも、じゃあやっぱ手作りとかそう言う。
自分でしちゃうとそっちにやっぱ時間も取られて。
やることはすごい大事だとは思ったんですけれども、そこはちょっと切り替えて。
じゃあ自分で別に作らなくっても、すごい、探してみるといろいろ手作りでこだわって、商品とかこう味噌漬物作って居られる方とかって日本中いっぱいいらっしゃるので、そう言う方からちゃんとした商品を仕入れて、それを逆にこうみんなに紹介していけるようなそう言うお店でやっていったら良いのかなと思って。
自分ではもうお味噌も漬物も仕入れで、手作りは実はしてないんですよね。自分では。

作り手が見えるって言うところにこだわって揃えてます

お漬物は岐阜県の飛騨高山の方ですね。
そちらで農家さん。
実は小さな農家をやっている方がいらっしゃって。
そこで全部では無いんですけれども、すごい。
お野菜とかは無肥料・無農薬っていうのにこだわって作ってる農家さんなんですけれども。
その自分たちで作ったお野菜を無添加、昔ながらの木樽で漬けるって言うお漬物を作っていらっしゃるところがあって。
そことまあ出会うきっかけがあったので、そこの漬物を中心に扱ってます。
あとお味噌は兵庫県産って言うのにこだわって、今は取り揃えてますね。
全て小さな味噌蔵さんで、やっぱりもう一から十まで自分たちがちゃんと責任を持って作ってらっしゃる方、作り手が見えるって言うところにこだわって揃えてます。

それだったらそう言うお漬物・味噌屋さんやったら良いんじゃないかって

ええとですね。
実はそのさっきの話でも、お店、変な話、何でも良かったんですよ。
何屋さんでも良いから、なんかお店がしたいと思っていた時に。
オープンの年のさかのぼって五月に、この水道筋、特に灘中央市場を中心として、ある方が起業カレッジって言うのを開かれたんですね。
今、例えば市場から無くなったお店だったりとか、自分たちがこう言うお店をどう経営していくだろうって言うのをモデルケースとして勉強していくきっかけの会が有ったんですけれども。
それにこうちょっと縁が有って、参加させていただいて。
たまたまそのいろんなモデルケースの中から私が漬物屋さんを。
無くなってしまったので。
自分で漬物屋を開業するんだったらどうするかというような勉強してて。
他の人の助言もあって、ほんとに今この水道筋界隈で漬物屋味噌屋って言うのが一軒も無くなってしまったんですね。
自分たちも実はここに有った漬物屋さんで買い物もしてて、自分たちも困ってたので。
それだったらそう言うお漬物・味噌屋さんやったら良いんじゃないかって言うような友達の助言もあるし。
自分たちでも、無くなってしまった店やからそう言えばそやねって、自分でやろかって言うことになって。
まあ漬物味噌って言うのを選ばせていただいたんですね。
昔ながら食べてる発酵食品なんで、自分の身体。
もちろんほんとに健康にも良いし、身体にも優しいしって言うことで選びましたね。この業態を。

お洒落なケーキ屋さんだったりとか、パン屋さんだったりとか、雑貨屋さんだったりとか

さっきの話でもあったように。
昔お漬物屋さんやってた方が漬物屋さん今からやってもやって行かれへんよって言う話を聞いて。
それは何なんやろうと思って。
漬物は食べる人が少ないんかなって言うのも考えて、いろいろリサーチに行ったんですよ。
今現在、漬物屋さんが結構賑わっているのが東山商店街の方なんですけれども、他にもいろいろ見て回ったんですけど。
やっぱし昔からされてるスタイルって、漬物屋さんに限らず魚屋さんとかでもお野菜でもそうなんですけど。
やっぱりこう昔ながらでこう、ドンとお店先にそのまま置いてたりとかって言うディスプレイがあって。
若い人たちにちょこっとまあ。友達とかにもなるんですけど。話を聞くと。
そう言うディスプレイだと若干やっぱちょっと買えないって言う。
不安じゃないんですけど、ちょっと買いにくいなって言うような意見もあったので。
それだったら、もうそう言うスタイルにこだわらないで。
はじめ漬物屋さんばっかり見てたんですけれども、途中からもうそうじゃないなと思って。
お店の造り考える時に、お洒落なケーキ屋さんだったりとか、パン屋さんだったりとか、雑貨屋さんだったりとか、そう言うところ。
今の人たちがやっぱ行ってるようなお店を参考にして。
もうこう言う、ああ絶対、ディスプレイにしようって言うことで考えたんですね。

お味噌なんかは量り売りって言うスタイルは崩さなかったら


量り売りと。
お味噌なんかは量り売りって言うスタイルは崩さなかったら。
やっぱ昔買ってはった方、まあ懐かしいね。量り売りしてるんや。みたいな。
逆にもうスーパーだともうパックに入っちゃってる物が多いので、なんかそれよりも。
やり始めて分かったんですけど、お味噌やっぱこう言うスタイルでやると。
若い人だったら、なんか珍しいっていう方と。
少し先輩方になると、ああ懐かしいね。こんなん久しぶりに見たって言ってくれたんで。
なんかそこは良かったかなと思ってます。自分でも。

●新しいスタイルで

まあそう言っていただけると有り難いですけれどもね。

そう言うことが発信出来るようなイベントもしていきたいと思ってるし

ビジョンと言うほどのことでも無いんですけれども。
やっぱり、きっかけが食事、食の大切さ、食の安心だったり安全だったり、自分が食べてる物のことだったりって言う。
ほんと食が大事だよって、人間の身体作ってるのって、ほんとに食事って言われてるので。そう言うことを。
常に敏感な人って、やっぱ自分ですごい情報を取るって言うか、自分からこう進んで情報を探して行ってるんですけれども。
まるっきりそう言うことを知らないで過ごしている人たちに、なにかそう言うことを発信していけたら良いなと思って。
食に関するイベント、店内二階もあるので、そう言うところ使って、そう言うことが発信出来るようなイベントもしていきたいと思ってるし。
またそのイベントとかやることで、初めてこの市場に来てくれるような人たちに、市場の宣伝もできたら良いなと思ってるんですよ。
もっともっと新しい人にどんどん市場に入ってきてもらって。
うちがきっかけで、こんなところにこう言う良い市場が有るんだって言うんで、商品も、ああ市場ってすごくこう言う良い商品を置いてるんだって言うのを、すごい宣伝していけたら良いかな。
その手助けがうちの店、何ができたら良いのかなと思ってます。

ほんとに楽しくって、全然怖いところじゃないので

なかなか市場とかって、来にくいって言うか。
なんかこう不安がって、なかなか慣れないと来れない方もいらしゃるんですけれども。
すごいやっぱり皆さん楽しい人が居るし、話したら。
例えばレシピとかも八百屋さんだったらお野菜、お肉屋さん、お魚屋さん、みんな聞くと親切にすごいね。お食事の作り方とかも教えてくれるし。
ほんとに楽しくって、全然怖いところじゃないので。
ぜひもっともっといろんなとこ、ここだけじゃなくって市場って言うのを、もっともっと来てもらって。
なんかそう言う食の大事って、食の大切さというのも考えてもらいたいなと思います。
ありがとうございました。