自分ちの畑で作った物を加工して、ここへ自分たちで運んでくる

いらっしゃいませ。

●伊勢屋さんってよく見かけます

たぶんみんな伊勢から来てると思うんですけど。
伊勢から。こちらで商売されてる。うちもそうですけど。
だからかな。

●伊勢の物を

出来たものを仕入れてるんやなくって。
ここ全部ね。自宅で作って。菜っ葉も。
自分ちの畑で作った物を加工して、ここへ自分たちで運んでくる。
古いお客さんはたぶん知ってる。古い方は知ってると。常連さんはだいたい。

ベテランさんです。彼女のおかげでここまでやってこれたんです

●お家は伊勢なんですか

そうですよ。
一週間に一度だけ帰ります。ここに仮住まい。
はい単身赴任。

●作っているのは

主人と息子です。
まあ今はもうなにもしてないですけど一応父が居りまして、父の代から始めたので名前は一応そのまんまで。

●実質二代目

うん。ここに居るだけですけど。

二代目で、立派なもん、もう立派な二代目。

●従業員さん

ベテランさんです。彼女のおかげでここまでやってこれたんです。

すごい働きやすい、従業員のこともよく分かってくれて。
お母さんの代から働いとうから。

頼りになります。

昔から比べたらお客さんもですけど、やっぱりちょっと控え目にかな

前の代からの味を変えないようにって言うのが難しいですね。
味が変わったとか言われるとちょっとあんまり。
人が変わったから味が変わったって言うのがなるべくね。

でもね。だんだんと今の時代、塩分控え目とかあんまりきつかったりすると気にされる方はされますね。
ちょっと昔から比べたらお客さんもですけど、やっぱりちょっと控え目にかな。
だいたい味は変わらなくしてるんですけどね。私たち。
あとはお客さんのアレンジで。
一味だったり鰹節だったり、あとスダチとか。
こう言うのんをパスタとかにも、焼きめしとかにもいけます。

もうなるべく新鮮なうちにカッと

実際、今実は冷凍なんですけど、冬場は畑でたくさん取れるので、生で売れるんですよ。
今の時期、畑まったくもうこう言うの出来ないので、冬の採れた時にたくさん冷凍して、それで今並べるって言う。
もうなるべく新鮮なうちにカッと。
ここへ来たらもう少しずつ出してきてる。

作る努力。

いやしてないです

お客さまに美味しいの食べてもらおうと思って、彼女はすごい日々努力してる。
そうなんです。性格です。そらすごいお客さんを大事にする。

ネガティブとポジティブでもう。

先代からの物ですけどね。

そうですね。
結構ね。きついですよね。
やっぱり味のことでいろいろ言われるのよね。お客さまから。
発酵食品なんでね。
もうこの季節はもう見る見る間に発酵進んじゃうので。
この季節はきついですね。

自分の家の味って言うのは、そのまんま続けて行きたい

まあ、どこからかね。
仕入れて売ることは、またどこでも出来るけど。
やっぱり自分の家の味って言うのは、そのまんま続けて行きたいって言う。
簡単なんですよね。大っきなところから仕入れて出すだけだったら。ほんとに。
なかなかね。それって分かっちゃうんですよね。お客さんにね。
どこにでも有るって言われるから。難しいですけどね。

やっぱり白菜は一番かな。
一般的って言うのは有るんやけどね。
これがね。ここに置いてる間にどんどんもう味が。少しずつ。
まあ加減がどの辺から深漬けになるかって言うのも。
自分一人で分からないから、もうすぐにどう思うって言って。

何か好みがありますからね。
平均的な味、あとはもう一人のお客さんに言われたからって変えるわけにもね。いかないし。
聞きますけどねそら。ご要望は聞きますけど、やっぱり全てに応えられない。

たぶんその間に旨みが出て、ちょっと味付けも辛口なんですよね

伊勢たくあんですか。
ああこれはね。
寒い時期に生の大根を薄うにしまして、カラッカラにしてから何ヶ月もこう漬けておくので、たぶんその間に旨みが出て、ちょっと味付けも辛口なんですよね。
日持ちがするように。なんか保存食だった。あの昔は保存食でしょ。
だからこれを炊かれる方が居て。
味付け、細かく切って、そいでお砂糖とか醤油で佃煮みたいにして食べる方が居るんですて。
昔そう言うふうにしたみたいですね。
だからこれが適してるらしい。

出来れば若い方に食べていただきたいです

昔ながらの味をこのまま引き継いで続けて行きたいと思っています。
よろしくお願いします。
そうですね。発酵食品今ブームですので、出来れば若い方に食べていただきたいです。

だからお客さんに伝える時も自信を持って言いまくってます

あのね。
最初はお客さんだったんです。
そいでこの味がすごく、余所のお店で食べてみて一番美味しくって。
それでここへお客さんとして寄せてもらって買わしていただいて。
それから働くようになった。
だから味はもう昔の味。
だから彼女には、ああちょっと違うなってとか、味を聞かれたら言ったりします。
そう言って二十年間勤めさしてもらったから、味はもうすごく自信が。
だからお客さんに伝える時も自信を持って言いまくってます。

彼女の顔もありますよ。二十年の。ほんとに。

この人のお母さんがすごい素敵な方で、そいでそれに惹かれて来るお客さんも大半。三分の二はそうですね。
彼女のお客さんは三分の一だとね。これから増えていく。

●引き継いでから

五六年。そうですね。
六年くらいです。彼女にね。

はい頑張ります。
まあ彼女のサポート有ってのことですからね。
すみません。もうほんとに。

●ありがとうございます

ありがとうございます。