ええ70年ですね。はじめて70年です

こんにちは。

●お店はいつ頃から

僕がですか。
店。ええ70年ですね。はじめて70年です。1947年
二代目です。

●仕入れはどこから

はい。いろいろですね。
今、産地が六つ。
六産地ですね。
六産地はね。静岡県、京都府、奈良県、福岡県、佐賀県、鹿児島県ですね。

見つけたら買ってみて飲んでみてって言うのは大事やと思いますね

僕らが考える基準というのはお客さまに有る物差しやと思うんです。
だからお客さまの淹れ方と言うのが基準になるんで、それに合ったお茶屋さんのお茶を選ぶって言うのがまず一番大事かなと。
だからいろんなお店のお茶を飲んでいただきたいですね。
どっかで決めるだけじゃなくて、見つけたら買ってみて飲んでみてって言うのは大事やと思いますね。

●悩まれる方も

ああ多いです多いです。
時間があれば飲んでいただくって言うのが一番。

●試飲も

はい出来ますはい。言ってくれたら出来ます。
一応お客さまとの会話の中で好みは考えてお薦めはしますけども、やはり最後は。
特に試飲したあともご自身で淹れて飲んでいただかないと、味が違う場合も。

やはり最後は自分の舌でみないと分からないですからね

●ほうじ茶はここで焙じているんですか

ほうじ茶は全部、自家焙煎です。

●袋詰めも

そうなんですよね。
まあやはり最後は自分の舌でみないと分からないですからね。

●仕入れたものは飲むんですか

飲みます。
年通してずっと飲んでますね。
届いたお商品一応全部飲んでみます。
季節で味も変わっていくんで。同じ商品でも。
それに合わせて多少ブレンドする。

●ブレンドするんですか

お茶は基本的によくブレンドしてます。
逆に単一の畑でって言う商品はなかなか無いと思います。

●オリジナルブレンドも

有りますけども。
産地物はそのままですけどもね。昔から続いている商品とかも有ります。

これに合ったお茶を探した方が淹れやすいかなと

まず最初にこれでお湯を冷ますことが出来るんで、ちょっとした手間ですけど、これで全然味が変わってきますね。
よく80度とかって言われますけども、ちょっと僕は温すぎるような気が。
もうちょっと熱くても美味しいと思います。
お茶の葉っぱを。
ご家庭やと大さじが良いと思います。
だいたいこれで6グラムくらいです。
1杯。
淹れます。
3杯で1杯くらいですね。

この待ち時間が産地によって違います。
その辺は、細かい葉ですと30秒くらいで、葉っぱ粗ければ1分くらい待っていただきたいかなと。
ただ、さっき言うた物差しって言うのはこれで、お客さま結構このタイミングは一緒なんで、これに合ったお茶を探した方が淹れやすいかなと。
最後に注ぎます。
色を見て、出過ぎそうやったら慌ててください。
最後まで入れる。
はい、出来上がりです。こういう感じ。
飲んでみはります。

皆さんやっぱりちょっとご自身でされると薄いかなとお話を聞いてて。はい。
産地によって色違うんですけども、やっぱりある程度しっかり出すと、水色しっかり出てきます。
いろんなお客さんとお話ししますけど、やはり皆さんちょっと葉っぱが少ないかと。
だからそのシーンに合わせて、さっぱり飲むんやったらちょっと薄めで、お茶を味わいたいんやったら濃いめって言う感じで良いと思いますけどね。
僕らでも当然、初めて見るお茶はやっぱり二回三回出さないとポイントが見えてこない言うのは有るんで。

非常に簡単なことやと僕は思うてます。
葉っぱとお湯の量のバランス。
そのお湯のみですとそうですね。60くらい。
満杯入れると100くらい入るかな。
そんな感じです。

美味しいですか。マジですか。
これは静岡の掛川町の煎茶です。

僕も飲んで良いですか。
ああ良いすね。ええ感じで出てますね。
これは満点だ。

正直うちの店で皆さん従業員は出るまで飲んでます。
飲んだ瞬間にもう変えようよって言う気分になった時、変える。
ただ注意して欲しいのは、葉っぱが痛んでるのに何時間も置くんだけは止めてください。

●朝飲んだのを昼まで

絶対駄目ですし、夜はもっとヤバイ思いますけども。
やってると思います。
あれだけはいろんな雑菌が湧いてくるんで、特にこの時期は。

煎茶は丸い方が良いと思いますね。この形ですわ

●うちではこう言うのを

これ正直言って捨てやすいだけです。
あとはあまりお薦めは出来ないです。
どうしてもこの網の容積分しか葉っぱが広がらない、回らないんで、非常にお茶が、まあ言うたら急須の中で踊らないんで、出にくい。
これこの容積全部開いちゃってますよね。出にくいと思います。
ただ捨てるのは便利ですね。

本当はお煎茶でしたらやっぱり丸い方が葉っぱ回りますんで。
お湯を注いだ時に玉露なんかですとじっくり出す感じが有るんで、平らな湯飲みなんかでも良いと思いますけど。
煎茶は丸い方が良いと思いますね。この形ですわ。

●網は付いているんですか

網付いてます。
最近はいろんな急須有りますんで、いろんな形の網が付いてるタイプとか、まあまあ底まで付いてるやつですね。これやと詰まりにくい。
まあ小量の葉っぱですとちょっと浸りにくい。
お湯もちょっと入れてもらわないと出にくいですけど。
100㏄くらいでしたらもうばっちり大丈夫やと思います。

急須はそれと難しいですね。
僕らでもそうですけどね。
なんやろな。気に入った急須って、この持った瞬間にビビッとくる。
まあもちろんだからビビッと来てるイコール美味しく出せるとは関係ないんですけど。
やっぱり高いやつは軽いですし、手に馴染む。
と言って淹れやすいってわけでもない。
これは淹れてみないと分からないですね。

丸くても口が大っきければ捨てやすいんで。
こういう感じとか。しっかりと口開いててこう言うのは捨てやすいですね。

いやいや僕らでも全然分からないです。
日々勉強です。
お客さんの方がよく知ったりしますんで。
だんだん分からなくなってくることがあります。

●何年されているんですか

20年。ああもう全然です。
まあ楽しいことがいっぱい有る言う感じですかね。

皆さんどんどん聞いていただきたい。
聞いて良いです。分からないことは分からないって言うんで。

●ありがとうございました

いえこちらこそ、ありがとうございます。