こう言うスーパーをやりたいな言う夢は有ったんですよ

こんにちは。塩干のひろしです。
僕がし始めたんが、親父さんと一緒なんですけども、18の時からして今もう67。
49年。もう来年で個人で50年。個人では50年なるんですね。
前身は丸は市場言うて、このJR新長田の南300メートルのところに南北100メートルの40軒ほどの店が有ったんですよ。
それで淡路大震災でその市場が潰れまして。
皆さんそれぞれ会社員になったり、もうこれを機会に廃業されたり、またどっか他の地域でご商売やられたり、まあこの近くで個店でやられたり、まあいろいろ選択肢は有ったんですけども。
僕らの仲間でこう言うスーパーを。
まあ若いときから、若い言うてもね。20代そこらへんなんですけども。
その時にこう言うスーパーをやりたいな言う夢は有ったんですよ。
夢は有ったんですよね。そやからそれが叶って、ほんとにやり甲斐があると言うか。そう言う感じなんですよ。

お客さんとの声がけ、御用聞き、そんなんをやりたいなと思うとんですけどね

一つ夢が叶ったら次の夢になるわけですね。
そやから次の夢となったら、やっぱりこう言う食品のスーパーの中に市場を取り入れたい。市場らしさを。
大手のスーパーでは出来ない。
まあ小さなスーパーですから、小回りの効く。
地域の皆さまに、それこそねえ。
遠慮なくこうしてああして言うのんをやっていけるようなスーパー。
昔で言う御用聞きとかそう言うね。
おばあちゃん元気にしてる。今日はなんか要る言う感じで。
気楽にこうね。声を掛けさせていただいたら良いかなあ。
向こうも、今日は別になんも要らんけども、あれ一つだけ持ってきてぇなあ言う感じになったら良いかなあと。
地域密着というか、大手のスーパーさんみたいに半径1キロ2キロ言うんはちょっと無理なんですけども、500メートル圏内。
ちょっと自転車で行ける、ちょっと歩いて行ける。
そこらへんまでやったらなんとか時間を都合して、晩ちょっと遅くなっても持って来たよ。元気にしてるねと言うお客さんとの声がけ、御用聞き、そんなんをやりたいなと思うとんですけどね。

やっぱりお客さんは昔の味を知ってるんで

僕ら小さい頃から言うんですかね。
若い頃からこう食べ親しんできた、ほんとは本ちゃん紅鮭言うて北海道産の紅鮭があったんですよね。
それがもうロシアとの交渉で、ちょっともう今は獲れなくなって。
まあ獲れたとしてももう値段がべらぼうな値段になってきて、もうそう言う。
もうそやから今もお客さんに、今北海道産の鮭有るの。
なに言うとん、この間からロシアとの交渉でもう獲られへん言うたでしょ言うても。
いつ入るのんとかね。
そう言うのんもよく聞かれるんですよ。
そやからほんとだったら北海道産の紅鮭。そう言うのんを売りたいとは思ってるんですけどね。
なかなかこれは個人的にはどうしようもないことなんで。
まあなるべくそれに近い鮭。
それをまあ、ロシア産なんですけども、それに近い鮭をまあ出来るだけ。
自分の口で食べてこれやったらまあ行けるかな思うやつをお客さんには提供しよんですけど。
やっぱりお客さんは昔の味を知ってるんで、ちょっと違うんちゃう、そう言われますね。
それがやっぱり辛いですね。
今はこれしかないねん言うてもやっぱり、ちょっとやっぱり首をかしげるんですね。
やっぱり自分自身食べてもやっぱり違いますもんね。
そりゃ若いときから言うんかね。小さいときからそればっかり食べとおんと一緒やったら。
ほんまにもう今いっさいだましが効きません。
これが美味しいよ言うても、いやこれは違う。そう言うね。

ちょっと厚切りにしてボリュームを持たして

今、若い人なんかは、紅鮭やったら辛い。
塩分が高すぎる。
辛いから言うて紅鮭の素塩言うのは嫌われますね。
その代わりにやっぱり今は甘塩の銀鮭、チリ産養殖なんですけども甘塩の銀鮭。それがよく売れてます。
やっぱりあんまり薄く切ったらね。やっぱり味が無いんで。
ちょっと厚切りにしてボリュームを持たして、食べごたえがあるようにさしてもうてます。
やっぱり薄かったらほんとにね。何を食べとんか分からへんようなあれですけども。
ちょっと厚かったらやっぱりその旨み言うんですかね。脂の乗り。
そこらへんもやっぱり変わってきますんで、美味しいと思います。

やっぱり食生活言うかね。そんなんも変わって来よんかな

今は銀鮭、それにちょっとこだわってます。
年配の方、まあ僕と同じ団塊の世代以上の方は、昔の紅鮭。
今の若い方は銀鮭の方が好まれます。
そやからだんだんやっぱり食生活言うかね。そんなんも変わって来よんかな。
昔のがほんまに塩で辛くしてねえ。
保存が利くようにして作った鮭ですから。ちょっと塩分が。
塩分を気にされる方はちょっと敬遠されますね。
その点銀鮭はもう塩が甘い。
振り塩だけなんで塩分もそないに大したことないんで。
今の若い方はお薦めですね。美味しいですね。

なかなか原料の方がね。いろいろと変わってきまして

味噌漬けもね。
まあこのスーパーになってからしてるんですけども。
やっぱりなかなか原料の方がね。いろいろと変わってきまして。
初めはもうねえ。銀ムツ言うてね。メロ言うんですけどね。
通称メロメロ言うんですけども、それをまあ一切れ200円とか300円でちょっと売らさしてもらったんですけども。
今もうそれがもうべらぼうな値段になって、一切れが何千円いう世界になる。
もうそう言う世界になってきて、なかなかねえ。
僕らの口には入らないというか。変わってきました。
それで今の状況なんですけども。
去年まではサワラ。サワラがちょっとお安く出来たんで、それを味噌漬けなんかに使ってたんですけども。
今の時期、またサワラがちょっとね。高騰してきて。
ちょっと値段的に厳しいかなと。

この味噌舐めてみ。どないや言うてね。教えてくれましたけどね

味噌はもうそれぞれ個店の味というか、それが有ります。調合の仕方がありますんで。
味噌はいろいろ工夫して、これが甘いとかこれがちょっとあれとか言うふうにね。
それはやってます。
そやからこう言うスーパーする前にもちょっと研修に行かしていただいたんですけども。
ジョイエール御旅さんへ行かさしてもらったんですけども。
その時もご主人の方が、東浦さんこの味噌舐めてみ。どないや言うてね。教えてくれましたけどね。
ああ甘いわ言うて。そやろ言うて。
これはこれとこれが入っとんやで言うてね。
そやから味醂とか焼酎とかお酒とか、いろいろ配合言うんですかね。
それによって微妙に味が変わってきますんで。

そう言うお話しも、お客さんとコミュニケーションをとらしてもらってるんですけどね

いっぺん食べていただいて、味を見ていただいて。
ちょっとこれまだ漬かってないな思うたら、そのままラップかなんかに巻いて、一日か二日くらい寝かしてもらったら。
ちょっとまた味噌が魚の中に入ってきますんで。
自分好みの味噌漬けが楽しめると思います。
そやからこれは昨日漬けたやつやからちょっと早いですよ。
いや、もうあんまり辛くない方が好きやねん。
ああほんならもうこれ今日焼いてもらったら結構ですよ。
ちょっと味噌が入ってお酒の香りがするのが好きやねん言うたら。
ああほんなら二三日置いていただいた方が良いですよ言うことでね。
いろいろそう言うお話しも、お客さんとコミュニケーションをとらしてもらってるんですけどね。

塩干のひろしです。
またお客さま銀鮭の美味しい厚切りがありますので、また店の方に寄っていただいたら、声も掛けていただいたら、お話しもさしていただきますんで、よろしくお願いいたします。
今日は本当にありがとうございました。