醤油とかそういった物はよく出ますね

●鹿児島の物が多いんですか

そうです、はい。
まあ90%まで鹿児島。
あとは沖縄の物とか、ちょっと熊本とか、ちょっとそう言うね。
佐賀とかそう言うのもありますけどね。

●九州の方が

はい、そうですね。

●あまりスーパーで見かけないようなものが

そやね。

●鹿児島は麦味噌なんですね

そうですそうです。

●ご主人が作られている

いやいやいや、じゃなしに。向こうで。

●人気のあるものは

やっぱり、表にある薩摩揚げとかね。
ほいでこの漬物ね。麦味噌漬け。
ほんであとあれやね。醤油とかそういった物はよく出ますね。

甘口やね。味噌醤油

●この辺で売られているお醤油とは

ぜんぜん違います。平均甘口です。
甘口やね。味噌醤油。

●薄口も甘いんですか

薄口はあるんですよ。蓋の黄色いのが薄口です。

薄口言うのは、平均やっぱりその煮炊きとかね。そのように使うから。
直接ほらお刺身にかけたり品物にかけたりしないでしょ。
だいたい煮炊きが多いですよね。

うちらでもそうです。
煮炊きするときに最後に色付けに濃口ちょこっと落とすけどね。薄口で煮てね。

マルシンに来て7,8年なるんかなあ。ちょっと覚えてへんわ

●鹿児島のご出身なんですか

ああ、生まれはね。
育ちはもう僕は小っさいときから神戸来てるから。

●お父さんの代から

いやいや、もう私の代からです。

もうだいぶなるわな。35,6年なるかなあ。
1回2回変わっとおけどね。場所をね。
震災の折とその後とね。

●昔からここですか

この近辺ですね。
うん何年になるかな。マルシンに来て7,8年なるんかなあ。
ちょっと覚えてへんわ。この頃もう物忘れが激しいから。
もうおじいちゃんなったらあきませんわ。

だいたい、田舎の人は皆お茶請けにかじるから

●麦味噌にお醤油

あと、そうですね。お漬け物。それでお菓子。
それ黒砂糖なんかよう出ますね。
そこをね。ずらっと並んでますけどね。

だいたい、田舎の人は皆お茶請けにかじるから。
もちろん料理に使う方も居られます。

●お漬け物も

そうですね。壺漬けとか。
ここにもいろいろ有りますね。お漬け物。

●麦味噌漬け

あれは今一番評判良いです。

この上はもう薩摩揚げですね。ね、いろいろ有ります

●軽羹も

はい、表にありますよ

灰汁巻きあります。
鶏飯もありますね。

●お肉なんかも

ああ、これは精肉やね。
鶏やね。地鶏。
霧島の地鶏ですね。

こっちがたたきです。
それでこのキビナゴとかね。

そっちは塩入の落花生と安納芋、焼き芋ですね。焼いた物です。

いろいろ有るでしょ。

この上はもう薩摩揚げですね。ね、いろいろ有ります。

それはもう、また奄美大島のですね。
だいたいお汁にしない、おかずにする。
豚味噌とか油味噌にするんですよ。

小っさい時分から慣れてるから、それがええんやろな

●鹿児島出身、九州出身の方とかは

そやろね。小っさいときからやっぱり食べ慣れとるもんがええんやろね。

●遠方からも

やっぱり遠方の方やったら加古川姫路あの辺から。
滅多にその人たちはまあ三月半年に1回くらいかな。
車で醤油とか味噌をまとめ買いして帰る。しょっちゅう来られないからね。

ただやっぱりもう神戸に居て、遠方へ移られた方、引っ越された方はやっぱり宅急便で送ったりね。
だから横浜とか名古屋はたんまに送ります。

やっぱり醤油とか味噌、お茶っ葉なんかはもう慣れたんが良い。

小っさい時分から慣れてるから、それがええんやろな。

まあ70代80代の方が一番懐かしいん違うかな

●土地の物をこれだけ求めるのは鹿児島だからですかね

かも分からんね。そやけど最近暇やで。

やっぱり、だいたいこう言った懐かしい言うもんは、イコールある程度の年代の人が懐かしがるわね。そんな若い人は知らへんもん。

だから今で言う、まあ70代80代の方が一番懐かしいん違うかな。

だけどそう言うええお客さんは、一人減り二人減りするわ。
しゃあ無いなこれは、自然のあれやな。

今はそやけど、今の若い人はもう標準語に近いですよ

●奄美の方とか多いですよね。神戸って

まあまあ、うちに来るだいたい9割までがそう言う方ですよ。

春日野道あたり行ったら沖永良部島の方が多いです。
所々によってね。六間道あたりに行ったら奄美の人が多いしね、また。

●言葉も違いますしね

今はそやけど、今の若い人はもう標準語に近いですよ。
そやからもう、やっぱりそやね。60以上くらいかな。

まあ良かったら写して行ってください。
お茶っ葉なんかもありますしね。

地豆のこと、ジーマメジーマメ言いますわ。うん、田舎ではね

●ジーマミって

ジーマミー言うのはね。
ジーマミ豆腐が、あれ。地豆のことなんです。

地豆のことをね。方言やね。ジマミジマミ言うんですね。
ピーナッツ、そうそうそう。

生の落花生、あれを一晩水につけといて、それから今度翌日やね翌朝、皮を剥いてそれでミキサーにかけるんですよ。
で、このデンプンでね。ここ書いとおでしょ、これ、ピーナッツ増量物って。1対1で。

それでこれにはね。ちょっとこの甘ダレが付いとんよ。
うちなんか嫁はんはこれで食べようけど、わしはもうやっぱり飲むからわさび醤油が良い。

地豆のこと、ジーマメジーマメ言いますわ。
うん、田舎ではね。

こう言った梅のアメがある。黒砂糖のね。
今日これ着いたとこや。これ試食のあるから一つつまむか。

良かったら一つ食べ。

温ご飯にね。乗せて食べるらしいわ

ほんまお茶請けやな。

これをねえ。うちのお客さんでね。
あるおばあさんやけど、ご飯に乗せて食べるねんて。

わしも、ええ!ほんまかいなと。
そやで美味しいでって。

温ご飯にね。乗せて食べるらしいわ。

あ、ちょっと粘りあるでしょ。
だから、ばあちゃん連中なんかは、結構熱いお茶飲みもってこれ。
ほなら、歯の無い方でも大丈夫。

あれは表にもたくさん置いてるけど、これ一個ずつ包装して、ある人がまあちょっとね、寸志替わりに。

だからやっぱり、これでないとあかん言う人も居るしね

表に立ててる車麩言うのも沖縄のね。麩。
あれもね。今よお出てます。

●どう使うんですか

いやいや一緒です。はい。
ただ、すき焼きとか鍋物に入れたら型崩れしないですわ。一切。なんぼ炊いても。

ほんでよう浸むしね。美味しいです。

切ってもらって良いです。

●珊瑚塩って言うのは

それね。ほんまにもう、あれやね。
加計呂麻。

ちょっと最初、塩の風味やけど甘みがあるわ。なんとも言えんね。

そやから ちょっとこう高級な焼き魚。あんなんにちょっとこう付けたりね。
お刺身でもこれちょっと振って食べたら醤油よりまた違うね。

味が高級やわな。
せやけどこれな、塩で。

だからやっぱり、これでないとあかん言う人も居るしね。

やっぱり煮炊き物、僕ら小っさいころ言うたらもうそんなんばっかりやもんなあ

それ吊り大根言うて、田舎では捌いてそれで大根吊ってるんですわ。
それを吊り大根のことを吊りでこん、でこんやね。
それで吊りでこん言うけどね。

それはもういっぺんもう蒸してるんですわ。
湯がいてるんです。だからすぐ戻ります。

広がるしね。甘みがあります。
そうそう自分の食べる大きさにね。

そいで厚揚げなんかと炊いたら美味しい。
あとちょっとこんにゃくとかあんなん入れてもええしな。

やっぱり煮炊き物、僕ら小っさいころ言うたらもうそんなんばっかりやもんなあ。

こっちは千切りにしとおけどね。
甘みはもう向こうの太い方があります。大根の甘みが。

なあ今そんなもんかなあ。

そんでまた今日初めて来たけど、イワシが来てますわ。
あれもう、ほんまにもうこの寒いときだけやけどね。
大羽イワシ。

やっぱりこう焼きたてにねえ。大根おろしが合うね。
まあ そんなとこですかね

●定休日は

もうここは全部水曜日です。
いやいや、休みは一日中寝てます。

●仕入れは

尼崎にね。こういう、どう言うんかな。一軒、問屋があるんですわ。
そこから持ってきてもおたり、取りに行ったり。

どうもありがとうございました。
はいはい どうも。