マルシン市場へようこそ

●マルシン市場の歴史を教えてください

マルシン市場は昭和22年6月に公設市場として開場致しまして。
そのときは、ここに市場が有って、商売人さんが、戦後で商売をしたい言う人がずっと集まってこられて、一つの市場が出来たんですよね。
それで、昭和35年にみんな集まった人の中で、今の丸神商業協同組合って言うのを立ち上げて、市場が一つになって、それで運営して商売をやっていこうって言う形になったんですよ。

そのころは二階建ての木造で、かなり老朽化していて、それで昭和57年に今の状態に建て替えをして。

●木造の時は繋がっていたんですか

繋がってました。
一軒一軒シャッターは付いてる市場だったんですけどね。
でもまあ、いろいろ川にはみ出したりして、市場って言うか、今から見たらちょっと懐かしい感じの市場だったんです。

●当時からのお店も多いですね

そうですね。
今ある店は、三分の一ぐらいはもう、昔からの二代目三代目続いてます。

●神戸新鮮市場というのは

平成4年に神戸新鮮市場って言う名前で立ち上げて、それで五連合、マルシン、東山、ほんでミナイチ、湊川商店街、パークタウンですか。
それで、それ全体を神戸新鮮市場と。

その明くる年に全国市場、有名市場サミット言うのを、この神戸新鮮市場で開催したんです。

●マルシンのポジションは

マルシンはね。
この長細い新開地の上から、ずっと下から一番山手になって、東山商店街の中心はお魚屋さんがた、いっつも集まって、威勢の良い雰囲気があるんですけど。
一番山手のマルシンになったら、ちょっとこう、お客さんも上品って言うか、大人しいって言うか。
そう言う方が来られて、ゆっくり買い物されるって言う感覚。

そやから、人間、人いろいろありましてね。
やっぱり、そこに、うちに合ったお客さんが来られてます。

だから、そこでお客さんといろんな会話が出来たり、そういう親しみのある市場って言う感じで。

●個性的なお店が多いですね

まあ今、優秀な商売人さんばっかりで、実際、商品を厳選して、自分が食べて美味しいもの、ほんで自分の孫に食べさしても食べさしたいような商品を品揃えして、厳選して売ってるんです。
だから、安売りとかそう言う感覚じゃ無しに、良いものをお客さんに提供するって言う形でですね。

あのね。過去近くにスーパーがあって、なんやかんやいろいろ有ったんですけどね。
でも、今はやっぱり、お客さんも安物じゃ無しに、どっちか言えばこちらがこんな高いもんって言う形でも、そう言うなんを買って行かれるお客さんも、やっぱり目立つ感じですね。

●商品の価値がしっかりと伝わるような

そう、そう言うのを目指してますし、これからもそこをもっとね。
それと新しい市場って言うのを考えてるんですね。

だから今までは、商品をいっぱい並べて売ってた。売って儲けた。
そうじゃ無しに、市場に来られて、もちろん物を買い物に来られて、他のものも持ってかえってもらう。

商品じゃ無しに、行ってこんなこと聞いてきたわ、あんなこと聞いてきたわって言うような。

お客さんがプラスになって、これからまたその品物を買う以外に、いろんな情報をお客さんが持ってかえってもらえるような、そう言う市場にしていきたい。

●学校帰りの小学生が通っていきますね

小学校近くて、みな市場の中、通って帰るんですけど。
みんな、端からもう子供がもう、みんなただいまって帰ってくるんですよ。

●環境も良いですね

それと、横に新湊川が有って、桜並木があって。
その周辺にもいろんなマルシン以外のお洒落な店もあったりするので、公園に来たって言う感覚もあるんです。
その一番西の端に、隧道って言う、遺産のトンネルがあるんですね。
そこで月1回、コンサートもしてます。

買い物もやけど、とにかくこの、こういう川の縁に遊びに来てもらって、いろんなそう言う情報とか音楽とか、そんなんも楽しみながらね。買い物してもらったら。

だから買い物も、ちょっとお洒落に買い物してもらう。
若い人も、まあ食とか、ファッションとかあるんやけど。
そんな、ファッションって言ったら三宮とかになるんやけど、まあ身近な家庭的な感じのファッションとかって言うの。
そう言うのをいろいろ創造する。

食も食卓を創造するような、これから若い人に来ていただきたい。
それも来ていただけるように、マルシンも頑張ってやっていきたいと思ってます。

●マルシンの魅力は

お洒落、お洒落に、どう言うかな、楽しく買い物できるですかね。
ハイセンスなお客さんやね。

お客さんを求めてるって言うのが、一言で言えばそれに合ったような市場に、今はなってないかも知れないけど、そう言うのを目指します。

●お客さまのメッセージを

神戸はダウンタウンと山の手があって、ここの市場の中に一番山の手。
お客さんもそれに合ったお客さんが来ていただいてます。

今も言ったように、市場は変わっていく。
だから従来の市場も、市場を残しながらもっと違う、言ったら違う意味の物が勉強できるって言ったらおかしいけど、得れる。
先ほど言った持って帰れるって言うような、商品ばかりじゃ無しに、他のものもね。その身近な情報ね。身近な情報。

ちょっと行って、あれ聞いてきて、あれすごく役に立ったなって言うようなものを目指してます。