賑やかな商店街の路地から狭い入口を東へ西へ。
足を伸ばせば、個性豊かな店が立ち並ぶ昭和の風景。

一見すれば気難しそうな店主も、話しかけるや意気投合。
あたりには笑い声が響き渡る。

聞けば歴史と伝統のある灘中央市場。
多くの店主が2代目もしくは3代目。
大正時代から脈々と受け継がれる商売魂。

ボケる、ツッコむ、またボケる。
ベタなジョークとキレのあるトーク。
もちろん仕事はプロフェッショナル。

悲しみや苦しみを乗り越えて、
賑わいを取り戻すために奮闘するかつての少年たち。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。

小さな縁が大きな輪となり、見知らぬひとが友となる。
狭い入口の向こうには、夢があふれる未来が待っている。

松尾 良彦|株式会社ラーベン・アンド・ニールセン 代表取締役/教育コンサルタント/人材プロデューサー。
ICHIBA♡KOBEプロジェクトでは、隠れた市場の魅力を発掘しています。